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2003年12月28日

『ブラック・キャット IV』

読了本 | 書籍・雑誌

相変わらず、本の感想を書いたり読んだりするのが苦痛という状態を微妙に引きずっているのですが(でもかなり浮上したよ)、せっかく SF 系のリンクにも引き続き居座らせていただいていることだし、来年こそは、せめてSFじゃなくても読んだ本の記録くらいは残せたらと思います。って、そもそもどれだけ読めるんでしょうか。

それはともかく、そんな状況下にあってもとりあえずこれだけは言っておかねば。

新井素子の『ブラック・キャット IV チェックメイト』〔前編〕〔後編〕(集英社コバルト文庫)を読了しました。いやはや。

第 1 話からこの第 4 話の完結編まで、19 年かかってるんだってよ。うわ、もうそんなに経っていたのか。私これ、第 1 巻を発売直後に買ったこと、覚えていますよ。モロにリアルタイム読者ですよ。それも我が家の場合、夫婦そろってそうだからなあ。思い入れは、たぶん同居人A氏のほうが強いと思う。新井素子は女の子よりも男の子に影響を与えた作家だ、という説をどっかで読んだような気がするんだけど、どこでだっけ? ご多分にもれずってやつですな。

おかげで、新井素子が「ブラック・キャット」の執筆を再開したとき、私自身は文庫版で読めればそれでよかったのに、A氏の熱心な希望で雑誌『Cobalt』まで買う羽目になったし。まあ、あれはあれで「今時の女の子はこんなものを読んでいるのか」というのが分かって面白かったけど(ほかのところも読んだんかい)。しかも連載 2 回目のときの『Cobalt』は「ボーイズラブ特集」号だったし。自分が読みたいなら、私にレジへ持っていかせるんじゃない! 堂々と自分で買え!>A氏。まあ、あれはあれで、私が小学生の頃は女の子の夢を結晶させたような少女漫画の名作を次々と生み出していたはずの“あさぎり夕”さんが今ではこんな小説(これも別種の「乙女の夢」ではある)を書いているのか、ということが初めて具体的に分かったりして面白かったけど(やっぱり読んだんかい)。

そして当初はその 2 回の雑誌掲載で「ブラック・キャット」は完結するという話だったのに、買って読んでみたらストーリー途中でぶつっと切れて「この続きは書き下ろし文庫で」とかなってたし!(この編の事情は、文庫前編のあとがきで説明してありましたが――もらったページ数で話が終わらなかった、なんていう弁明も「懐かしい」と読者に思わせてしまうのが新井素子だ)。でもとうとう、文庫の完結編が出ました。とうとう、出ました。

ああ、これだけのブランクがあっても、相変わらずの「素子節」ってかんじだねえ。「ほかの作家がこれやったら許せないなあ」と思う多くのこと(作品そのものの中ででも、作品以外のことででも)が、新井素子だと普通に許されているような気がするのが、本当に不思議だが、私もいつのまにか許しているよ。

Posted at 2003年12月28日 01:15

コメント

あさぎり夕と言えば、『きらら星の大予言』とか読んでましたよ。…歳がばれますか(^_^;)。

投稿者 ruki : 2003年12月29日 22:42



ああ、ありましたねー『きらら星の大予言』。あの頃は自分では『なかよし』は買ってなかったんですが、クラスで読みまわしてたなあ。なつかしー。あれは、あさぎりさんとは別に原作者がついてたやつじゃなかったかな?

投稿者 ならの : 2003年12月30日 02:00





All texts written by NARANO, Naomi. HOME