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2004年3月10日

ウィンドウシラーを目指して

もろもろ

いとうせいこうがさまざまな植物との生活を綴った『ボタニカル・ライフ〜植物生活』(新潮文庫)では、「庭のない都会生活においてベランダで植物を育てる人」を表すのにベランダー」という表現を使うことを提唱しています。庭 (garden) でやるなら「ガーデナー」でもいいけどさあ、庭じゃないもんね、というわけだ。そうすると、庭の場合に「ガーデニング」と呼ばれる行為は、ベランダでやると「ベランディング」?

というのはさておき。わたくしのように、ベランダに出て作業することさえ億劫で、なんであれ室内の窓辺 (windowsill) で育ててしまえと考えるような人間はやはり、この理屈で行けば「ウィンドウシラー」であり、その行為は「ウィンドウシリング」と呼ばれるべきなのかしらん、などと考えている今日この頃なのであります。

ここ2年ほどのわたくしは、根っこのついた植物とは無縁の生活をしてきました。でも、この窓際を見た瞬間、わたくしの脳裏には、かつて一緒に暮らした植物たちの思い出が怒涛の勢いでよみがえったのです。

5年という歳月を共に生き延びてきたのに、あるとき眠るように死んでいったクロトンさん、そろそろ株分けと植え替えしなくちゃいけないのかもと思いつつ小さな鉢に入れたまま放置して枯らしてしまったスパティフィラムさん、珍しくたくさん花をつけたと思って喜んでいたら父に「気味が悪い花だ」とちょん切られてしまった月下美人さん、2年目からはクリスマス前にしばらく遮光してやると赤い葉っぱが出るよと聞いてたのに頑固なまでに緑一色であり続けたポインセチアさん、収穫時期を過ぎても放っておいたら香草(ハーブ)のさわやjかなイメージをくつがえすほどに強く太くたくましく育ってしまったタイムさん、誰に見せても「ニンジンの葉?」としか言ってもらえなかったディルさん。あの頃の私は、あなたがたにとって決してよい主人ではありませんでした。でも見ていてね! 私は今度こそ、熱意(だけは)あるウィンドウシラーとして返り咲くよ!

って、いつまで続く決意なんだか。荷造りに疲れて現実逃避しているだけかも。

Posted at 2004年3月10日 14:51

コメント

まぁ、びっくりです!
「ボタニカルライフ」文庫化してたんですか!?
絶対文庫化しそうにないので、ハードカバーで買ったのに〜。
でも、いとうせいこう氏の植物生活、めちゃくちゃざっぱーですが、どこか素敵ですよねぇ。

この本を読んで以来とても気になっているのが「釣り忍」です。
先日も道を歩いていて民家の軒先に「釣り忍」が釣り下がっているのを発見して、思わず唸ってしまいました。
欲しいような、欲しくないような…。
こうして植物って増えていくのですね…。

ならのさんも新居でどんどん植物達を増やしていってくださいね!

投稿者 ruki : 2004年3月11日 21:11



ハードカバー版は読んでないのですが、文庫版には、ハードカバーのときには収録しなかった文章も入れているそうなので、けっこうお買い得かも。この人の植物生活は、この大雑把というか豪快なところが、すごくいいかんじですね。

私も、植物生活できるかなあ。

投稿者 ならの : 2004年3月12日 00:42





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