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2004年7月 8日

ダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』

読了本 | 書籍・雑誌

風見潤・訳、新潮文庫、1982年刊(2002年復刊)。
【Amazon.co.jp】【復刊ドットコム】

原書は、Douglas Adams "The Hitch Hiker's Guide to the Galaxy" 1979年刊。【Amazon.co.jp】

えー、先日、必死で探していた例のやつ。ちょっと前に読了したまま何も書かずにいたんだけど、やはりメモは残しておきましょう。なるほどなるほど、有名な本なのでタイトルだけはむかしから本当によく耳にしていたが、こういうものでしたか。ラジオドラマのノベライズだったとは知りませんでした。

ごく普通の一般人であるアーサーは、ある日いきなり、自分の住居がバイパス建設のため取り壊されることになっていると知らされる。ブルドーザーの前に身を投げ出し、断固として抵抗していたが、そこに訪れた友人のフォード(実は異星人で旅行案内書『銀河ヒッチハイク・ガイド』の著者)は、それどころじゃないと知っていた。なぜって今この瞬間、銀河系亜空間開発公団の宇宙船が、亜空間高速通路(宇宙のバイパス)建設のために、地球を取り壊そうとしているのだから。

というわけで、物語はいきなり「地球がなくなる」ところから始まります。諸行無常。おかしいような、寂しいような。宇宙船にヒッチハイクして壊滅寸前の地球を逃れたアーサーとフォードの銀河放浪譚、とでもいうんでしょうか。一難去ってまた一難、出会うものすべて、とってもヘン。ストーリー展開も、「どうしてそうなるんだ!?」ってかんじに意表をついてくれます。

なんていうか、ひっじょーーーーに、“イギリス人っぽい”(って、私のイメージでだけど)語り口。ひねくれた笑いにあふれています。日本語で読んでも充分楽しいけど、これ、本当はイギリス文化のわかる人が英語で読むともっと面白いんだろうと思う。訳者解説では「『モンティ・パイソン』をSF的に」したような話だと言ってますが、たしかにそうかも。

訳者の解説によると、「古今のSFや小説、映画が大幅に取り入れられている」とのことなので、受け止めきれなかったギャグも多そうだ。きっとなんかのパロディなんだろうなあ、と漠然と文脈で思った箇所なんかもあったんだけど。

そして、思いっきり「次回につづく」なエンディングでした。というわけで、近いうちに続編も読むと思います。

えーと、しかし、もしかしてこのページを今の形式で運営するようになって以来、曲がりなりにもSF小説と分類されるものについて書いたのは、これが初めてですか? 本当に、SF系に入れてもらっていることが、申し訳なくなってきましたよ。そちらから来てくださる方も多いので、自分の都合だけを言えばありがたいんですけれど。うーむ。

Posted at 2004年7月 8日 12:12



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