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2004年11月 1日

独りウォン・カーウァイ週間(予定)

映画・テレビ | 王家衛

週末、新宿まで金城映画を観に行く余裕はなかったんですが、本当は近場の映画館で『2046』を観るくらいなら、やろうと思えばできたんです。それをしなかったのは、その前に観直しておこうと思っていた、ほかのウォン・カーウァイ映画を結局まったく観てなかったから。

というわけで、今週はできるだけウォン・カーウァイ監督の映画のDVDを観ることにいたしました。

なんだかんだ言っても、1995年の夏、たまたま魔が差してウォン監督の『恋する惑星』を観に行かなければ、私は今、金城ファンじゃないし。香港映画も観てないし。その後、この人の作品が、香港映画としてはかなり特殊なところに位置しているんだということが、段々と分かってきて、さらには「いかにも」な香港映画もけっこう好きだなー、と思うようになってきてからも、やはりウォン・カーウァイというのは、私にとっては、特別な名前なんだ。

そんでもって、初めて『恋する惑星』や『天使の涙』を観たときには、ウォン・カーウァイの映画って、とにかく画面がきれいで、すごく新しくて、とんがってて、現実から浮遊しているみたいなかんじで……というイメージだったけれど。今はこの人の映画って、どれも根底にあるのは、「お洒落」とは対極を行く、かなり泥臭い、だけどベーシックな感情なんじゃないかって気がしてます。

どの作品も、「他者への行き場のない思い」が昇華されずに、徐々に発酵していくみたいな、そういう話なんじゃないかと。最初に観た『恋する惑星』だけは、今でもちょっとだけ、ほかとは違うような気がするけれど。

それにしても、先週末に新宿に行けてれば、先日から『Needing You』、『暗戦』、『痩身男女』、『マッスルモンク』……とジョニー・トー監督の作品を観続けてきたのを金城くん主演の『ターンレフト・ターンライト』で締めくくれて、心置きなくウォン・カーウァイ週間に突入できたのになあ、ぶちぶちぶち(←往生際が悪い)。

Posted at 2004年11月 1日 23:26



All texts written by NARANO, Naomi. HOME