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2005年6月30日

2005年6月に読んだ本

読了本 | 書籍・雑誌


嶽本野ばら『エミリー』(集英社文庫,2005年/親本2002年)
「レディメイド」、「コルセット」、「エミリー」の3篇を収録。あー、なんつーか、若いうちに「決定的」と思える出会いをしてしまうっていうのは、救いであるのと同時に、けっこう悲劇的なんだよなあ……みたいなことを漠然と思いながら読んでいました。【Amazon.co.jp】

樹川さとみ『それでもあなたに恋をする』(集英社コバルト文庫,2005年)
なんだかものすごく脳内ロマコメ濃度を上げなければ! という気分だったので、妹尾ゆふ子さん折原偲さんの読書blogを拝見して選んでみました。(こういう気分のとき、以前ハーレクインぽいのを試しに読んでみたんだけど、どーーーも駄目なんだよなあ。欧米人とは萌えツボが違うのよ!)紳士な王子さまキャラのヒーローも、たわいない誤解に基づくすれ違いの胸キュン展開もお約束なんだけど、そういうのがちゃんと心地よい、職人芸な少女小説。【Amazon.co.jp】

斎藤美奈子『物は言いよう』(平凡社,2004年)
痛快かつ明解でございます。本音でどう思ってるかまでは問わないから、何がヤバい発言なのかは知っておこうねっていうのは、かなり現実に即した提案ではあるよね。非常に実用的。ただ惜しむらくは、本当にこれ読んで勉強してほしいよなあ、と思うような人たちは、きっと手に取ってもくれないでしょう。【Amazon.co.jp】

酒井順子『ごはんの法則』(幻冬舎文庫,2003年/親本は実業之日本社,2000年)
いやはや、出てくる食べ物、どれもこれも、ちっとも美味しそうじゃないところが素晴らしい(笑)。むしろ、美味なるものの幻想をミもフタもないツッコミの力でちまちまとセコく暴いて地べたに引きずり下ろすかんじ。基本的に、社会現象化してしまった『負け犬の遠吠え』だって、手法は同じなんだよな。あれも本来はこの路線として、該当する人たち同士で密かに「くふくふ」と笑って楽しむ本として書かれたものだったんじゃなかろうか、という思いを新たにしました。題材が題材だっただけに、台風の目になってしまったけど。【Amazon.co.jp】

米原万里『ヒトのオスは飼わないの?』(文春文庫,2005年/親本は講談社,2001年)
にゃんことわんこの話。皆さんキャラ立ってます。ヒトもにゃんこもわんこも。【Amazon.co.jp】


聖悠紀『超人ロック』(1) (2)(ビブロスコミック文庫,1996)
現在は絶版になっているバージョンだと思う。同居人A氏がなぜか突然、古本屋さんで買ってきました。(1) に「サイバー・ジェノサイド」と「ロンウォールの嵐(前編)」、(2) に「ロンウォールの嵐(後編)」と「冬の惑星」。全部、1981年に単行本の出ていたエピソード。中学生の頃、少年画報社版で読みましたよ。大変懐かしゅうございました。好きだったなー、超人ロック。今もまだ続いているのね。1巻【Amazon.co.jp】2巻【Amazon.co.jp】

よしながふみ『フラワー・オブ・ライフ』(2)(新書館,2005)
笑いながら、同人者の生活の基礎知識が学べる、大変ためになる漫画です(ちょっと違う)。やー、独立独歩のオタク男・真島くん最強。いや、すべてのキャラが愛しい。よしながふみは、これ以外では『西洋骨董洋菓子店』と『愛がなくても喰ってゆけます。』しか読んでないんだけど、この独特の間というか空気は好きだなあ。この作者のメインの仕事(本格的ボーイズラブ漫画)に対する受容体を持っていないことが残念、とすら思えてきます。【Amazon.co.jp】

Posted at 2005年6月30日 19:42

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これってぶろぐ持ってる方でないと意味ないんでしょうけど… id:yucky07さん [http://mushi.pepper.jp/days/:title]『虫... [続きを読む]

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