« とうにめでたい時期を過ぎて | 最近 | Liefmans Gluhkriek »

2006年1月14日

『キングコング』(1933年版)

映画・テレビ

Amazon.co.jp

1933年のアメリカ映画。原題 "King Kong"。監督:メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シュトザック。出演:フェイ・レイ、ロバート・アームストロング、ブルース・キャボット他。【Amazon.co.jp】

オリジナル・バージョンです。できれば近々、現在公開中のPJバージョンを観にいこうかと思っているので(いつまでやってるんだ?)、DVDで予習。

ああ、こういうお話だったのか。こんなにも有名な作品なのに、今までちゃんとストーリーの全体的な流れを分かってなかったよ。

それと、「子供の頃にテレビ放映されているのを見て断片的に記憶している」と自分で思っていた映画は、別物だったということがはっきりしました。あれは1976年のリメイク版だな、多分。

で、1933年バージョンですが、予想外にハラハラドキドキで面白かった。もちろんモノクロだし、特撮その他の技術的な面では、今の映画とは比べる気にもならないくらい見劣りがするのですが、とにかく展開がスピーディなことに驚嘆。思わせぶりな「焦らし」の演出がほとんどないのが、最近の映画を見慣れた目にはかえって新鮮でした。

正式な地図に載っていない島にもあっさりたどり着くし、美女と美男はちょこっと言葉を交わすシーンがあったかと思ったらさくっと恋仲に。島に上陸するなり、さっそく原住民による謎の儀式に遭遇。キングコングだってその他の巨大生物だって、みんなどんどん出てきます。どんどん話が進みます。

あの巨大なキングコングを船でアメリカに連れ帰ろうという話が出た次のシーンではいきなり、そこはもうニューヨーク。これには、さすがに目が点になりましたよ。なんて潔いんだ! どうやって船に乗せたのかとか、航海中はどうしていたのかとか、そんな地道というか「かったるい」裏付けは、ハナから提供しないのですね!

もちろんそこから、かの有名な、ニューヨークの摩天楼とキングコングのシーンまでも、一直線に突っ走ります。

少年時代のピーター・ジャクソンが、「こういうの、自分でも作りたい!」と思っちゃったのも、分かるような気がしました。やー、1時間40分が、めちゃくちゃ濃いよ。ジャングルの神的存在として生きているキングコングと、人工的な夜の大都会に連れてこられたよそ者としてのキングコングのコントラストだけでも、強烈なインパクトだよねー。けぶるような金髪(いやモノクロ映画だけど)のはかなげな美女フェイ・レイと、常識外れにでっかいキングコングのコントラストも、初めて目にしたら度肝を抜かれると思う。そしてキングコングがいくら身体を張ってフェイ・レイを守ってあげても、フェイ・レイはただただ怯えるばかり。一方通行の想いが切ないねえ。

そして、衝撃的なシーンが出てくるたびに、「うわああああ、これを2005年版では、ピーター・ジャクソンが最新技術を駆使してリアルに撮ってくれてるわけですね?」と、腰が引けていた私です。だ、大丈夫かなあ(笑)。

Posted at 2006年1月14日 00:39



All texts written by NARANO, Naomi. HOME