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2006年2月11日

講談社・編『ディック・ブルーナ〜ぼくのこと、ミッフィーのこと』

読了本 | 書籍・雑誌

2005年4月、講談社刊。【Amazon.co.jp】

去年(2005年)って、ミッフィー(うさこちゃん)シリーズの最初の絵本が出版されてからちょうど50年だったのですね。多分この本も、その記念企画として出たものなのでしょう。インタビュー形式で、ブルーナさんの経歴や現在の生活、お仕事のことなどを詳しく語ってもらったもの。

なんというか、この人って、すっごく密度の濃い人生送ってるよなあ。成功したのはラッキーだったからじゃなくて、自分の力を出し切ってつかんでる。理想主義者だけど、ちゃんと地に足つけて現実の中で実現させてる。そしてこの表紙の写真の「つやつやとした血色のいいおじいちゃん」の顔から喚起されるイメージそのままに、いつまでも現役な充実した老後。かっこいいなあ。「ミッフィー(うさこちゃん)」の造形が、とってもシビアに妥協なくデザインされていることも分かりました。

講談社の企画なので、あくまでも本書の中では「ミッフィー」だけど、原書オランダ語の「ナインチェ (Nijntje)」は、意味的に「うさちゃん」なので、福音館書店の「うさこちゃん」のほうが訳としては正しいのね。でも最近は、すっかり英訳版から継承した「ミッフィー」で定着してるよなあ。うさこちゃんの何が悪いんだよー。

というか、この本の巻末に載ってるディック・ブルーナの著作リストを見て初めて、「うさこちゃん=福音館」、「ミッフィー=講談社」だということに気付きましたよ! てっきり、「翻訳された時代の古いもの=うさこちゃん」なんだと思ってたけど、福音館が翻訳権を取った作品は、2005年に出版されたばかりのものでも、しっかり「うさこちゃん」なのだ! これに気付けたことが、この本を読んでの一番の収穫だわー(なんとなく)。

Posted at 2006年2月11日 00:08



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