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2006年3月 4日

香山リカ『働く女の胸のウチ』

読了本 | 書籍・雑誌

大和書房、2005年刊。【Amazon.co.jp】

北海道新聞に連載していたコラムをまとめたものだそう。だから、著者本人が「働く女」として日々を送るなかでの“つぶやき”というコンセプトで書かれている1つ1つの文章は、とても短く、「ああ、もっとこのへん、掘り下げて分析してみせてほしいなあ」などと、もどかしく思う部分があちこちにあった。でも、ここでのちょっとしたメモ的な思いつきが、あとからさらに考察されて、もっとボリュームのある別の文章として出てくることも、きっとあるんだろうな。

また、“分析”ではなくあくまでも個人的な“つぶやき”であるがゆえに、香山先生ご本人の切実な気持ちが伝わってきて、ときおり胸を衝かれたりもしていたのだった。

そしてやっぱり、前にも別の著書で同じ感想を抱いたけど、この人が

会社などの職場で働く女たち。子育てや介護など家庭で働く女たち。女たちは、いつでもどこでも働いている。

というような物言いによって、あらゆる立場の人たちを仲間と定義してくれるとき、そして「誰もが一生懸命に生きている」と認めてくれて、職種や実績のいかんにかかわらず、「働くってスバラシイ!」と肯定してくれるとき。

普段「どうせ大した仕事でもないんでしょう?」という視線を意識して居心地の悪い思いをしている私は、ちょっとだけ、救われるような気がするのだ。いや、仕事めんどくさいなとか、こんなのほっぽって遊びに行きたいな(行かないけど)とか思うときも、しょっちゅうあるんですが(笑)。

Posted at 2006年3月 4日 00:19



All texts written by NARANO, Naomi. HOME