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2006年3月21日

SPIRIT

映画・テレビ

2006年の香港・アメリカ映画(公式サイト)。原題『霍元甲/Fearless』 (オリジナルの英語タイトルと違う英語を邦題にするの、正直やめてほしいんだよなー。『Cradle 2 the Grave』→『ブラック・ダイヤモンド』とか。今はともかく、数年後に思い返したときに混乱すること請け合い。)

監督:于仁泰(ロニー・ユー)
出演:李連杰(ジェット・リー/リー・リンチェイ)、中村獅童、孫儷(スン・リー)、鄒兆龍(コリン・チョウ)、董勇(ドン・ヨン)他

初日(3/18)に観てきましたよ。本当に久々に、迷いなく「リンチェイさま!」とお呼びしたくなるような映画でございまいした。役柄的にも師父だし(そういう問題?)。

実在した武術家、霍元甲(フォ・ユァンジア)を主人公に、しかしストーリーにはかなりのフィクションを加えて作り上げた脚本。そのフィクション部分については、霍元甲の遺族からクレームがついたりもしているらしいですが。

これまでずっと、武術家でありながら(いや、武術家であるからこそ)「暴力によって問題が解決してしまうような作品は嫌だ」と言いつづけ、ハリウッド・スターでありながら「報復」という考え方を否定する、9.11事件以降のアメリカ世論に逆行する発言をしていたリンチェイさまにふさわしい内容の、すーーーーんごく、分かりやすいお話。でも、リンチェイさまには、変にリアルに複雑だったり微妙だったり芸術的に難解だったりする斜にかまえた作品より、こういう「ベタ」なのが似合うと思うの。言ってみれば、ご本人の存在そのものがベタなんですもの(笑)。

リンチェイさまとしては、これを中国武術をメインに据えた作品としては最後のものにするおつもりなのだそうですが、主人公が他人を倒す強さに捕われ驕りたかぶった時代を経てどん底に突き落とされたあげく、「武術の精神にのっとった真の強さとは何か」ということについてストレートに悟りを開いてしまうこの作品でおしまいにするなら、ファンも納得の美しい締めくくりと言えるのではないでしょうか。(ちなみに次の作品、2007年公開予定の『Rogue』は久々に純粋なハリウッドもの? FBIを敵に回す暗殺者役だってー。中国武術ではなくてもアクションはありそうですね。)

日本でのマーケティングをも考慮しているんだろうと言ってしまえばミもフタもないけど、日本人に殺されたというのが(事実ではないにせよ)お約束になってる歴史上の人物を主役とした、中国民族の誇りを謳いあげる映画でありつつも、日本側にも高潔なキャラクターを配置して一般化を回避しているので、観ていて居心地悪くもならない。出番が比較的少ないわりには、非常においしいとこ持っていったよなー中村獅童。

「リンチェイさまの全開笑顔に萌え」な婦女子(私だ、私)向けには、幼い愛娘(のちに殺されちゃうんだけどね……)にでれでれするシーンもありますよ!

さて、日本でのマーケティングと言えば。この映画、日本公開バージョンだけ、エンドロールで流れる主題歌が差し替えられています。これについては、別項で。

とりあえず、「くのいちブログ」の管理人さまが提供してくださっているこのバナーを貼っておきます。

SPIRIT:ジェイ・チョウの主題歌が聴きたかった。

Posted at 2006年3月21日 17:47

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