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2007年5月31日

2007年5月に読んだものメモ

読了本 | 書籍・雑誌

いやはや、読みたい本の冊数と実際に読める本の冊数の落差が激しすぎ。5月は特に、余裕がなくもどかしい局面が多かったです。うっすいエッセイ本を1冊読みきるのに、2週間とか、あ り え な い。でもそれが現実。もう「趣味は読書」だなんて、ちゃんちゃらおかしくって、ひとさまには言えません。

いまさらだけど、独立した読書感想文コーナーをサイト上から撤去した判断は正しかったなあ(っていつの話だよ、それ)。


えのきどいちろう・酒井順子・しりあがり寿『人づきあいの小迷惑相談室 (1)』(オレンジページ,2006年7月)
 雑誌『オレンジページ』の連載をまとめたもの。すごく深刻な生死に関わる問題ってわけではないんだけど、当人にしてみればモヤモヤして悩んじゃうような日常のお悩みって、本当にバラエティがあるものなのだなあ。ものによっては、傍から見ればちょっと可笑し味もただよっていたり。そのあたりも、漫画でフォローされているのだけれど。お悩みを乗り切っていくコツは、楽観的視点と、苛立たしい相手をスルーできるクールさ? お悩みに対する回答は、ユーモラスな文章でありつつも、ときおり意外と冷徹だったりするんだよね。【Amazon.co.jp】


中野香織『着るものがない!』(新潮社,2006年10月)
 日本経済新聞の連載「モードの方程式」の2003年の記事を中心にまとめてあるそうです。ファッションにまつわる雑学コラム、といったかんじのもの。軽く楽しく読めてしまうけど、著者の守備範囲が広いというか。何気なく見ているアイテムに、そんな背景が……という面白さを、短い文章の中で的確に伝えてくれる。巻末にきっちりと参考文献リストが載っているのも好感度高し。
 ところで、あとがきに、この本の装丁を決める際の会議で、女性によって満場一致で選ばれた素敵なカバーデザインが、男性陣から「ファッショナブルすぎて手に取れない」と却下された、という裏話が書いてあったんですが、その女性ウケの絶大だったほうのデザイン、見てみたいなあ。【Amazon.co.jp】


穂村弘『もしもし、運命の人ですか。』(メディアファクトリー,2007年3月)
 主に雑誌『ダ・ヴィンチ』に連載されていたエッセイ(2005年〜2007年)をまとめたもの。全体のテーマは、恋愛論? これまでに読んだこの人のエッセイは、大体が自意識に振り回されて世界の中でぽつんと浮き上がってしまう心象風景描写みたいなのが、どこか痛々しくもリアルで親近感……みたいなかんじでした。そういう人が、恋愛に周波数を合わせて、書籍1冊分の言葉を連ねていくと、こういう本になるんですね、と。
 男の人が、こんなふうにちまちまと(失礼)リアルに恋愛にまつわる心の動きを綴っているのって、あまり読んだことなかったので新鮮ですが、あまり読んだことなかっただけに、この妙に哀愁のただようあれこれが、この人の特殊事情なのか、そうでないのかも、いまひとつ分からず。【Amazon.co.jp】


5月に読んだ漫画は、1つ前の記事に書いた諏訪緑『諸葛孔明 時の地平線』(小学館) 1〜13巻のみ。

6月こそはいよいよ、一般的な日本人の意識下における三国志イメージの基本であるらしい、吉川英治の小説による『三国志』に手を出してみようと決意を固めつつありますが、大丈夫かな?

Posted at 2007年5月31日 17:27



All texts written by NARANO, Naomi. HOME