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2007年7月31日

2007年7月に読んだものメモ

読了本 | 書籍・雑誌

これを書いてる今は、どっちかというとまだ30日の深夜なんですが、現在読んでる本は、もう絶対に31日中には終わらないこと確定なので、その気になってる今のうちにさっさと更新だ。

今月は、前々から予定して1週間ほど休暇を取るつもりで根回ししておいたのですが、タイミングをはかったようにその時期にぶつけて体調を崩したりして、結局いまいち遊べませんでした。とりあえず、普段よりは本が読めたので、よしとしよう。

映画も観ているのですが、感想はまたそのうち(たぶん)。


桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』(東京創元社,2006年12月)
 たまたまこのタイミングで手に取っただけだったんですが、今月は第137回直木賞の候補になったりして、去年の本だけど、ちょっとまた話題が盛り返していましたね。
 製鉄会社を経営する鳥取の旧家を舞台とした、女三代記。語り手である「わたし(瞳子)」の祖母で、千里眼奥様と呼ばれた「万葉」がメインの第1部は1953年〜1975年、瞳子の母で波乱万丈の人生を送った「毛毬」についての第2部は1979年〜1998年、そしてようやく語り手の瞳子が主人公として浮上する第3部は、2000年からの物語。
 1部も2部も、最後の3部よりずっと不可思議だったり派手だったりするんだけど、でも結局は3部のための前置きのような。【Amazon.co.jp】


島村麻里『地球の笑い方』(講談社文庫,2001年10月/親本 ダイヤモンド社,1997年4月)
 今年3月、突発的に訪れた個人的な島村麻里ブームのとき、ほかの本と一緒に購入したものの、あまりにもブームが一過性だったために読みそびれていた海外旅行エッセイ。ガイドブックには載りそうもないようなネタの数々。同じ著者の『アジアン・リゾートに快楽中毒』(講談社)とちょっと印象かぶるかな。ただ、これが『地球の歩き方』と同じ出版社から出ていたというのは、かなり重要(笑)。【Amazon.co.jp】


島村麻里『地球の笑い方ふたたび』(講談社文庫,2004年3月/親本 ダイヤモンド社,1999年3月)
 タイトルどおり、上述の本の続編。最後の対談では、『地球の笑い方』ではぼやかした表現しかされていなかった、某国へのツアーについて、改めてかなり詳しく語っておられます。【Amazon.co.jp】


島村麻里『海外旅行のハローワーク』(光文社知恵の森文庫,2005年11月)
 『地球の歩き方WEB通信』で2002年9月から2004年3月まで連載された「海外旅行を支えるお仕事」を再編集したもの。パイロットや客室乗務員など、飛行機にかかわる人たちから、機内食のシェフ、免税店スタッフ、空港内の本屋さん、ツアー企画の担当者、検疫や税関の人たちなどなど、取材対象は多岐に渡ります。それぞれ、どんな仕事にも、大変なことや、けれどもやりがいを感じる面、他業種の人間には言われなきゃ想像できない面白さなんかがあるんだよなあ、ということがよく分かります。
 ただ、個人的なことを言うと、ちょうどものすごい「仕事やりたくない」モードに入ってる時期に読んじゃったので、「ああ、みんなみんなみんな、こんな大変なお仕事をこなして、あまつさえ喜びを感じることができるなんて素晴らしすぎる。ワタシ以外の人たちは、なんて皆さんスゴイんだろう。ああ、お金を稼ぐって、どんな職種でも、気が遠くなるほど恐ろしいことだなあ。なんでワタシはこんなにダメダメな人間なんだろう」みたいな感情がどんどんどんどん湧いてきて、壮絶に落ち込んだ(苦笑)。もっと感情コントロールを学ばないといかんですね>私。せめて、こういう本はもうちょい調子のいいときに読めばよかった。【Amazon.co.jp】


J. K. Rowling "Harry Potter and the Deathly Hallows"(Bloomsbury, 2007年7月)
 最初から最後まで容赦のない息もつかせぬ展開で、最終巻にふさわしい盛り上がりと収束でした。シリーズ完結に寄せてのコメントはこちら【Amazon.co.jp】


中野翠『この世には二種類の人間がいる』(文藝春秋,2007年3月)
 初出は『本の話』2003年6月号〜2007年3月号。本当は、ぱっきりと2つに分けられるはずないんだということを念頭に置いたうえで(だって、表紙のタイトル横に添えられたイラストの書き文字からしていきなり「それはキメツケに怒る人と喜ぶ人だ」だもんね。そして中野さんは、怒る人らしいよ!)、敢えていろんな角度から、ご自分も含めた世の中の人々を2つのパターンに分けまくっています。楽しい。そして、この本のなかにも、やっぱり斎藤佑樹くんネタが(ほぼ同じ時期に『斎藤佑樹くんと日本人』が出版されている)。中野さん、本当に斎藤くんについて語りたかったのねえ。【Amazon.co.jp】


中島義道『哲学者というならず者がいる』(新潮社,2007年2月)
 初出は『新潮45』2004年10月号〜2006年12月号。これを通読すると、中島先生にとって不快なものが、少しでもこの世から減りますように……と祈らずにはいられませんが、とっても余計なお世話だよな。あと、ご自分の文庫本の解説を書いた人たちのうち、中野翠さんには会ってみたいとおっしゃっている箇所があったのが、なんだか意外なようなそうでもないような。けっこう話がはずみそうなイメージもあったり。【Amazon.co.jp】


中野翠『斎藤佑樹くんと日本人』(文春新書,2007年4月)
 去年の高校野球で所属校が優勝して以来、さわやか好青年として中高年女性のあいだで人気が沸騰していた(らしいですね?)斎藤佑樹投手くんをテーマに書き下ろした本。別途、感想文を書きました。【Amazon.co.jp】


平安寿子『あなたがパラダイス』(朝日新聞社,2007年2月)
 別途、更年期の女性3人を主役とした連作短編集。感想文を書きました。【Amazon.co.jp】


伊坂幸太郎『死神の精度』(文藝春秋,2005年6月)
 淡々とユーモラスでどっか真摯な死神さんが語り手の連作短編集。別途、感想文を書きました。【Amazon.co.jp】

Posted at 2007年7月31日 00:37



All texts written by NARANO, Naomi. HOME