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2007年8月18日

細川貂々『ツレがうつになりまして。』

読了本 | 書籍・雑誌

ツレがうつになりまして。

幻冬舎,2006年3月刊 【Amazon.co.jp】

有能なサラリーマンだった著者の旦那(ツレ)さん。しかし社員の大幅削減による超多忙生活が半年ほど続いたある日、真顔で「死にたい」と……。ストレスにより脳内の伝達物質が減少したことで引き起こされた「うつ病」でした。

ほのぼのとした、かわいらしい絵柄でユーモア交じりに話が進む漫画本なので、するっと読めてしまいますが、実際には夫婦どちらにとっても、シャレにならない日々だったんだろうな、ということが、途中で挿入される、うつの当事者「ツレ」さんの短いコラムからうかがえます。

もともとは、著者である「テン」さんのほうがどちらかというとマイナス思考気味で、精神的に強いツレさんに理詰めで励ましてもらうことが多かった、というのは、まさに今の自分にも当てはまるところがあって、ギクリとしたり。私は、もしこういう状況に置かれて、自分の言動がパートナーの病状に影響する、みたいなことになったら、果たしてテンさんみたいに、ポジティブ思考に自分を持っていけるかしら?……と思うと、すごく怖くなりましたよ。

その一方で、病気になってしまったツレさんのネガティブ思考が、テンさんとツレさん双方の言葉と絵で具体的に説明されるのを読んでいると、かなり鮮明にその心の動きが追体験できてしまったりもして、つらかった。自分にも起こりうることなんだよなー。テンさん側から考えたり、ツレさん側から考えたりで、視点がぐるぐる。

Amazonでこの本のページを見ると、たくさんのカスタマー・レビューが付いており、読んでいると、この病気に苦しむ人が、本当に多いのだな、決して特殊なものではなく、ごく普通の人がかかり得るものであって、状況によっては誰もが等しく発症のリスクにさらされているのだな、ということが分かります。専門的な内容が充実している、というような本ではありませんが、いざというときの心構えのために頭の片隅にちらっと基礎知識を入れておくにはちょうどよいかんじかも。

あと、この人たちは本当にいい夫婦だなあ、と思いました。ペットのイグアナくんもかわいい。

Posted at 2007年8月18日 16:52

コメント

こんにちは。久々にこちら(笑)
だいぶ前に立ち読み(爆)しました。
どんなときにいきなり来るのかわからないと言っても過言じゃないのでしょうかね。。
長男のような(何もしない)ダンナを持つ私は
仕事と子育てと家事の間で、何度プチ鬱になったことかと
自分を慰めている毎日ですが、
私の今の性格が「ま〜なんとかなるじゃろう」という楽天的A型なので回避できてるのかもしれません。
学生時代の友人は几帳面さが裏目に出て、聞いた話では鬱で自宅療養しているとか・・・・

投稿者 碧 : 2007年8月24日 16:00



碧さん、こちらでもこんばんは。
残暑お見舞い申し上げます。暑い中でもやることいっぱいあってお疲れさまです。碧さんも適度に息抜きなさってくださいね。やはり「楽天的」って、すごく大事なことかも。

ご友人、大変ですね。
この本のツレさんも、まんがを読んでると、もともとかなり几帳面な方だったみたいだし、あんまり「コレはこうじゃなきゃ駄目!」とか言わずに、どっかで「ま、いっかー♪」って思うようにしたほうがいいんでしょうね。

投稿者 ならの : 2007年8月24日 20:52





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