« よしながふみ『あのひととここだけのおしゃべり』 | 最近 | 岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』 »

2008年1月26日

堀井和子『「お買いもの」のいいわけ』

読了本 | 書籍・雑誌

「お買いもの」のいいわけ

幻冬舎(2002年10月)【Amazon.co.jp】

いろんなお買いものの話。ミルクティーを美味しく飲むための牛乳を、その牛乳よりも高い電車代をかけて買いに行ったり。パッケージのデザインに惹かれて、さほど好きでもないクッキーを買ったり。やはり容器が素敵で買ったフランスのはしばみオイルを、開封できないでいるうちに10年が経ってしまったり。コートを買うつもりで出かけたのに、そば猪口1つに4万5000円を注ぎ込んでしまったり。でも、そうやって家の中に「お気に入り」が増えていくんだよね。

いちばん(ワタシ基準で)すごい! と思ったのは、表紙に惹かれて、最初っから読むつもりのない本を何冊も買っちゃってる話。あまりの潔さに、気が遠くなりそうでした。貧乏性の私にはできません(というか、私はたぶん書籍に関しては、いくら装丁が素敵でも中身に興味がなければ、手に入れるほどの魅力を感じないタイプ)。でも、堀井さんみたいな買い方も、すごく心が自由な感じがして、いいなあって思います。

日々の生活で使うあれやこれやを、ひとつひとつ、直感を大事にしつつも真剣に考えて、選んでいくのって、けっこう難しい。今は、あとになって「ちょっと失敗したかも……」と思うこともしょっちゅうなのですが、いつか私も、自分なりに納得したお気に入りに囲まれた生活を実現したいものです。堀井さんご自身によるイラストのほか、取り上げた各アイテムの素敵な実物写真が目次ページにカラーで掲載されているのも、とてもよかった。本文に入る前に目次に添えられた写真を眺めてどんなことが書かれてあるのか想像し、次に各章の文章を読んで、改めて写真を確認して、ああ、なるほど……と、もう一度、本文を読み返して。何度も楽しめました。

Posted at 2008年1月26日 00:09



All texts written by NARANO, Naomi. HOME