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2008年4月15日

中野翠『本日、東京ロマンチカ』

読了本 | 書籍・雑誌

本日、東京ロマンチカ

毎日新聞社(2007年12月)【Amazon.co.jp】

『サンデー毎日』の連載(本書で巻末の著者紹介文をちゃんと読んでみて初めて知りましたが、1985年から続いているのですね)を中心に1年間の書きものをまとめた、年末恒例の時事コラム集。特に何が好きってわけでもないんだけど、ふと読みたくなります。中野さんはこういうことに引っかかりながら1年を過ごしたのねえ、みたいな気持ちで。

今回、特にぴきゅーんと反応したのは、女子校に通っていた高校生時代を振り返っていらっしゃる、次のところ。

同じクラス(私立文系進学組)の女の子たちは、それぞれ自分の楽しみを追ったり屈託をみつめたりしているふうで、ひとのことにまで過剰な関心を燃やしたりはしなかった(……と思う)。  だから、『グロテスク』だったかな、何年か前に桐野夏生さんの女子校を舞台にした小説を読んだ時は驚いた。女の子同士の嫉妬とか虚栄とか、ネガティブな感情がじっくり描かれていて、そこが面白いようなのだけれど、私には全然ピンと来なかったのだ。

うわ、それ私とおんなじ! と思っちゃって。そうなんだよなー。私も女子校出身なのですが、思春期の女子だけの世界ならではのどろどろ、みたいなの、あんまり分からないのだ。みんな、あの年頃は自分のことに手いっぱいで、いちいち他人に干渉してるようなヒマなかったよなあ? と、思ってしまうのだ。だから2月に読んだ、細川貂々『どーすんの? 私』(小学館)で言われていたような「女子校の大変さ」、なんてのも読んでて正直まったくピンと来ていなかった。

で、同じくそういうところにピンと来ない中野さんが、60歳を超えても微妙に持ち続けてる「女子校テイスト」みたいなのが、私のツボにはまり続けているのかもなあ、なんて。

Posted at 2008年4月15日 21:30



All texts written by NARANO, Naomi. HOME