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2008年9月30日

2008年9月に読んだものメモ

読了本 | 書籍・雑誌

9月は過ぎるのが早かったなあ……。



赤坂真理『モテたい理由 男の受難・女の業』(講談社現代新書,2007年12月)
 私の読解力の低さもあるとは思うのですが、論の飛び方がちょっとばかり唐突な印象。読了後には漠然と、とにかく男の人も女の人も生きにくい世の中だね、外部条件にとらわれない純粋な幸せは刹那的なところにしかないのかもしれないね、という感想だけが残るのでした。しかしそれにしても、若い女性向けファッション雑誌って、そんなことになっていたのか!【Amazon.co.jp】


香山リカ+菊池誠『信じぬ者は救われる』(かもがわ出版,2008年3月)
 なにかこう、他人のブレーンストーミングを盗み聞きしちゃったよって感じ。もちろん、本にして公開すること前提で対談なさっているわけですけれど。ほぼ、今までウェブなどで見かけていた議論そのままですが、一気に読むと改めて面白かったです。
 ところで、個人的体験をやみくもに普遍化しないというのは、けっこう誰にとっても基本だと思っていたんだけど、実はそうじゃなくて、その普遍化しないということを「基本」だと思ってしまう私自身もまた、個人的な感覚を普遍化しちゃってたんだよなあ、というようなことをちょっと考えました。そのせいで、「私はコレで救われたからみんなも救われるはず!」みたいな人がこっちに突進してきたりすると、咄嗟にそれを「想定外!」と思ってしまって必要以上に動揺してた。自覚大事。【Amazon.co.jp】


望月昭『こんなツレでゴメンナサイ。』(文藝春秋,2008年4月)
 細川貂々さんによる『ツレがうつになりまして。』などのエッセイ漫画で「ツレ」として登場する、貂々さんのパートナーのかたが、同じ時期を自分側の視点から綴ったもの。漫画のほうですでに読んでたエピソードも、ツレさんはこういうふうに捉えていたのか、と分かって興味深い。そしてやっぱり、とても絆の強い素敵な夫婦だなあと思いました。【Amazon.co.jp】


鴻巣友季子『孕むことば』(マガジンハウス,2008年5月)
 初出は『ウフ.』2005年3月号〜2008年2月号。著者は文芸翻訳家。30代後半で『嵐が丘』の新訳を手掛けることとなり、その時点では子供を持つことを諦める覚悟をしていたのが、はからずも無事その仕事をやり遂げたあとで、お子さんを授かり、子育てをするなかで、さらに「現場のことば」を吸収したり、ことばが創り出されてゆくさまを追体験したり……といったお話が、気品と説得力のある文章で綴られています。【Amazon.co.jp】


辛酸なめ子『女修行』(インフォバーン,2006年12月)
 初出は『サイゾー』2004年8月号〜2006年8月号。毎回、各テーマに沿っていろんなところへ「修行」に行った顛末をまとめたエッセイに、4コマ漫画を添えて。この人の著書は多分2冊目ですが、この面白さは……なんて説明したらいいんでしょうか。丁寧で謙虚な文章。批判的な表現があっても、その矛先は常に自分。なのに、言葉の上では対象を礼賛していても、決して取り込まれてどっぷり浸かってしまうことがなく、どっか冷静なところになんとも言えない「毒」が感じられ、変な笑いが込み上げてしまうのです。独特だなあ。【Amazon.co.jp】


中島たい子『漢方小説』(集英社文庫,2008年1月/2005年1月)
 とても辛い症状に苦しんでいるのに、病院へ行っても異常なしと言われ続けた主人公が、病名をつけず身体全体のバランスを診ていく漢方医学に出会って前向きに。女性で30代というのは、自分の今後の方向性を見極めきれないところで立ち往生しがちだし、小説のネタにはなりやすいんだよなあきっと……などとアサッテな方向に思考が飛んでしまいましたよ。さくさく読める文体が印象的。小説として味わうというより、漢方医学の入門書のような読み方をしてしまったところもあり、なんとなく申し訳なかったです。【Amazon.co.jp】


漫画は、1冊だけ。


荒川弘『鋼の錬金術師』第20巻(スクエア・エニックス ガンガンコミックス,2008年8月)
 どんどん進んでいくお話を、ただただ受動的に受け止めてるだけなので、もうこちらから言葉として出てくる感想はありません。とにかく読むだけ。【Amazon.co.jp】

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All texts written by NARANO, Naomi.