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2007/08/30
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童話


童話
2005年
台湾盤:1月1日
 滾石唱片
日本盤:5月18日
 ロックレコード
(滾石の日本法人)
[43:55]


1. Intro (0:48)
作曲:光良/編曲:光良

2. 童話 (4:04)
作詞:光良/作曲:光良/編曲:中村太知

3. 天堂 (3:36)
(天国)
作詞:葛大為/作曲:光良/編曲:呉慶隆

4. 少年 (4:13)
歌:光良+曹格(ゲイリー・ツァオ)/作曲:光良/作詞:管[啓攵]源/編曲:Azlan Abu Hassan

5. 手機留言 (4:18)
(携帯電話のメッセージ)
作詞:孔勝民/作曲:光良/編曲:呉慶隆

6. 向左走向右走 (4:01)
(ターンレフト ターンライト)
作詞:廖瑩如/作曲:光良/編曲:周恆毅
中国TVドラマ『向左走向右走(邦題:きみのいる場所)』主題歌

7. 一點光一點亮 (4:00)
(一筋の光)
作詞:娃娃/作曲:游家豪/編曲:陳熙

8. 期限 (4:50)
作詞:鄭億華・謝嫣薇/作曲:鄭億華/編曲:Mac Chew

9. 海邊 (4:17)
(海辺)
作詞:陳熙/作曲:陳熙/編曲:陳熙
Inspired by the "Air On a G String"

10. 妹妹 (4:21)
(妹よ)
作詞:娃娃/作曲:林宥佐/編曲:呉慶隆

11. 記得我愛[イ尓] (4:36)
(僕が愛していると覚えておいて)
作詞:彭資閔/作曲:光良/編曲:林揮斌
映画『英勇戰士[イ肖]姑娘』主題歌

12. The End (0:45)
作曲:光良/編曲:光良/Voice Over:曹格

おそらくこれが、今のところ光良のアルバムの中では一番、よく知られているのではないでしょうか。タイトル曲「童話」は中華圏では大ヒットだし。これを書いてる時点では唯一、日本盤が出てるし。私も、最初に買ったのはこれでした。


初めて「光良」という名前を意識するようになった直後は、情報収集のためにアクセスしたネット上のありとあらゆるところで(少なくともその当時は)“「童話」の光良”と決め付けたような紹介のされ方をしているのを見て、そこはかとない反発心がありました。たしかにきれいな曲だけど、いろいろ聴けば聴くほど、ほかにも素敵な曲、たくさんあるじゃないの、なんだかこの1曲だけで評価しちゃってる人も多そうで残念だよねえ……と。


でも今、改めてじっくり聴けば、やっぱりいい曲だなあと思わざるを得ないし、アルバム全体が、キラキラとしたいかにも「はじまり」を感じさせる短いインストゥルメンタルのイントロから、収録曲「少年」で一緒にデュエットしている曹格の声で、おとぎ話の定番フレーズ "And they lived happily ever after." が入るエンディングまで、一貫したポリシーを感じるまとまりのあるものとなっていて、丁寧に隅々まで気を配って構成された作品という印象を抱きます。


どの曲も比較的シンプルなアレンジで、その分、純粋なメロディラインの美しさや、邪気のないヴォーカルのすーっと伸びるかんじがうまく引き立てられて活きていると思います。


MVもそれぞれ雰囲気があって、いいかんじです。日本で出たDVDは、ピンインと訳詞が掲載された冊子が付いているだけで、ドラマ仕立ての「童話」MVのセリフ部分の訳などはなかったのが、ちょっと残念。



【台湾版 MV集 (VCD)】
  2005年7月20日

1. 童話
2. 天堂
3. 少年
4. 記得我愛[イ尓]
5. 手機留言
6. 妹妹
7. 一點光一點亮
8. 向左走向右走
9. 童話(完整版MV)
【日本版 MV集 (DVD)】
  2006年10月18日

1. 童話
2. 天国
3. 少年
4. 携帯電話のメッセージ
5. 一筋の光
6. 妹よ
7. ぼくが愛していると覚えておいて
8. 童話(完整版MV)



童話
 淡々としているけれど実は力強いメロディ。ヒットしただけあって、コンサートやCDなどで、いろんな人によってカバーされているようです(最近はついに日本人歌手によるカバーも!)。でもやはり最終的には、まっすぐ前に投げかけられるような発声が胸を突く光良バージョンよりも、しっくり来るものはないのではないかという気がします。
 MVでは病に苛まれるヒロインが徐々に弱っていくさまが描かれるので、なんだか切なく哀しい曲なのかと思ってしまいそうですが、歌詞をちゃんと見ると、むしろ逆境に置かれて弱っている人の心が支えられ勇気付けられるような内容でもあるのですよね。そこに、敢えてあの映像をつけてくるというのが、MV制作者の巧みなところなのですけれど。


天堂(天国)
 とても静かでシンプルな曲ですが、旋律の美しさという点では、個人的な好みで言わせてもらうならむしろ「童話」よりもこっちじゃないかなあ、と思っています。大切に思う人に対して真摯に重ねられていく言葉がピアノの音色と共に染み入るかんじ。サビのメロディラインも、わーっと盛り上がるというよりは、ふと気が付いたら大詰めでした、というような。


少年
 デュエット曲。一緒に歌っている光良と同じくマレーシア出身の曹格(ゲイリー・ツァオ)も、いい声していますが、この後、彼自身のアルバム(「格格Blue」、「Superman」)を聴いてみたら、この「少年」ほど、癖のない素直な発声で歌い上げた曲は、あまりないのですね。光良と二重唱するにあたって、うまくバランスが取れるように意図的に普段の自分の歌唱とは変えているのかも。すごく器用にいろんな歌い方をこなせる人みたいなので。
 2人の歌声を聞き比べると、10近く年下のはずの曹格よりも、なんだか光良のほうがスレてないナイーヴな雰囲気をかもし出しているのが面白い。声質のせいだろうな。大人になってから、少年時代を振り返っている歌なのですが、もともと光良自身に、30代半ばを超えてもどこか「少年」っぽい部分がいつまでも残っているイメージがあるので、「我們是心里面 那個偏執的少年」(ぼくらの心の中にはあの頑固な少年が)などと主張されても、すんなり頷いてしまうのでした。
 2人がかけあいで歌う映像と、回想という設定なのであろう少年少女の映像が交互に出てくるMVも、ノスタルジックかつさわやかで素敵です。歌詞に出てくるのは夏の海岸だけど、2人が歌っているところは(多分)もう秋なんだよね。


手機留言(携帯電話のメッセージ)
 この曲は、なんだかすごく好きです。歌詞内容なんてまったく知らなかった頃から。[イ尓]給我的留言……」のところからの、畳み掛けるような反復的な旋律が切ない。


向左走向右走(ターンレフト ターンライト)
 別ページでも書いたのですが、私が初めて聴いた光良の曲は、これでした。幾米の絵本を実写化したテレビドラマの主題歌。アルバム内のほかの曲と比べると、わりと地味なのですが、原作絵本の穏やかで少し物悲しい雰囲気とそのままつながる、やさしいメロディ。歌詞はもう、絵本の主人公そのまんまですね(ドラマ版は見てない)。


一點光一點亮(一筋の光)
 ここからは、光良以外の人の作った曲が4つ続きます。これは、ちょっぴり物寂しい歌詞なのですが、勇気付けるようなフレーズもあって、曲調はむしろふんわりと明るい。MVでは光良のライブ時の映像が流れたりするのも手伝って、前向きな印象が残っています。


期限
 お別れの歌で、訳詞を読むと言ってること自体はかなり感傷的かつ投げやりなのですが、こういうふうに歌われると、どこかしんとして穏やかで、投げやりというよりは事態を受け入れて悟りを開いたような雰囲気が。


海邊(海辺)
 長らく会っていなかった人との再会。ゆっくりと、一言ずつを噛み締めながら丁寧に語りかけてくるように歌われるこの曲は、もしかしたらいちばん、"And they lived happily ever after." という夢のようなフレーズが似つかわしい「童話」的なものであるかもしれません。


妹妹(妹よ)
 失恋した妹を気遣う歌。可愛い妹がつらい思いをしたときには絶対的な味方になってくれる、真面目でやさしいお兄ちゃんです。たしか、現実にも光良には妹さんがいるんだよねえ? これを歌うときは、本当の妹さんのことを思い浮かべたりするのだろうか、光良みたいなお兄ちゃんがいるのって、どんなかんじだろうか――と、ともすればうっかり妄想モードに(笑)。この曲のMVの映像は寂しげだけれど雰囲気があって好き。


記得我愛[イ尓](僕が愛していると覚えておいて)
 最後ははやっぱり、ご本人が書いた曲で。ゆったりした旋律が多いこのアルバムの中では唯一、ほかと比べるとちょっとだけリズムセクションが出張った、アップテンポかつ屈託なく明るい雰囲気。アップテンポでも、やさしく安定感のある声のおかげで、なんとなくほんわかします。光良が主演した台湾映画「英勇戰士[イ肖]姑娘」の主題歌ということですが、いったいどんな映画なんでしょう? DVDも出てないみたいだし……。映画の映像を組み合わせて使用していると思われるMVの光良さんは、お茶目なシーンなどもあって、なかなか可愛かった。観てみたいなあ、映画。




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