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2006/09/21
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How It Spreaded

私は如何にして光良ファンとなったのか (2)

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第三次遭遇

 さて、ドラマと映画の主題歌で光良の名前を覚えてから、実際にアルバムを購入してきちんと聴いてみるまでには、実はもうワンステップありました。それは、ネットで光良本人が出演しているほかの曲のミュージック・ビデオを観てしまったことです。とりわけドラマ仕立ての「童話」や「第一次」の映像は人気が高いらしく、検索すればいくらでも引っかかってくるのでした。これ多分、ほとんどはイリーガルにアップロードしてるんだよなあ。屈託ないなあ、中国語圏の人たち(汗)。……とか言いつつ、それを観ている私も同じ穴のムジナと言えなくもないわけだが、まあその後、VCDやDVDで同じコンテンツを購入したのでとりあえずここはスルーしてもらえるとありがたい。とにかくこのとき初めて、「歌っている光良」を目にしたわけです。


 えーと。率直に申し上げて、私の主観では、失礼ながら決してキラキラ美男子では、ない……と、思いました(大変くどくて恐縮だが、私の美男子の基準は金城武)。でも、だからこそ。この「童話」と「第一次」にはやられました。特に「第一次」、これ、ずるすぎ! だって、その「キラキラ美男子でないところ」を、めいっぱい逆手に取っちゃってるんですもん。


 気が強い女の子の前でタジタジとなっている典型的な「いいひとなんだけどねえ」的キャラクター。奥手で素朴で鈍感で不器用で、でも誠実で面倒見がよくて。なんかね、ぱっと見では、スターとして憧れるような対象にはならないかもしれないけど、こういう人が近所のカフェなんかにいたらきっとすごく心がなごむし、穏やかな好感を抱くと思うのです。


 で、その人が実はこんなきれいな曲を作って、こんなきれいな声で歌う人だったら――ものすごい衝撃を受けると思うのです。ていうか、受けました。うわあああ……。いやいやいや、騙されてはいけないよワタシ! こういう純朴キャラを自分のプロモーション・ビデオのなかで「演技として」できちゃう人っていうのは、きっと実はけっこうクールに計算高く自分のアピール・ポイントを把握していたりするのよ! そうだそうだ、最初に「童話」のビデオを観たとき、「あざとい」って思ったんじゃん、私は! って、いいじゃん別に、たとえ計算だってあざとくたって! 現実に私はときめいているんだから! えええっ、もしかして私は、ときめいているんですか!? ほんとに!? どどどどどうしよう(どうもせんでよろしい)。


 ぐるぐると渦巻く思いにパニックしつつも、再度ネット上のMVを観る私。ううむ。やっぱりなんだか、どんどんどんどん素敵に見えてきますよ? 多分この人って、もともと私の好みの物差しに照らすと、たしかにものすごい理想のタイプ直球ど真ん中とは言いがたい反面、とりたてて苦手に思ってしまうような要素もない、とことんニュートラルなところに位置しているのですね。だから、何か「ぱっと見の印象」以外でプラス要素を見つけるたびに、いくらでも好感度は上がっていくし、それが意識に反映されれば、いくらでもキラキラしているように思えてきてしまうのです。うーん、実生活のなかで直接に知り合った人が相手なら、そういうのって普通に起こり得る現象ですが、思い込み激しい思春期の乙女じゃあるまいし、この歳になって(私は光良と同じ1970年生まれです)、実像まったく不明な芸能人に対して、こういう気持ちを経験するとは思わなかったなあ。


 そしてそれよりなにより、やっぱりいい曲で、好きな歌い方だわ、「童話」も「第一次」も。何かこう、すごくストレートにこちらに向かってくるかんじ。この2本のMV、本当はあざといドラマ仕立てにする必要なんてなくて、曲だけで充分、惹きつける力があると思うなあ。なんだかだんだん、映像のインパクトの強さが曲を邪魔しているように思えてきたなあ。セリフにさえぎられることなく、はじめから終わりまでを、じっくりしみじみと聴きたいなあ……。


 気がつくと、そのままいつも利用している国内通販サイトにアクセスして、光良の唯一の日本盤CDである『童話』を注文してしまっていました。そしてそれが届いてひととおり聴いてみた翌日には、海外通販サイトで『第1次個人創作專輯』、そしてたまたま数日前に発売されたばかりだった『約定』も。



つづく





背景素材 © MIYUKI PHOTO

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